マチノワ · 2026年 春号
CB-03·2026-06-13·約8分
ATSUTA JINGU

熱田神宮から水辺へ、半日の参詣コース。
杜・古墳・庭園をつないで宮の渡しまで

名古屋駅から南へ電車でわずか十数分。名鉄神宮前駅や地下鉄伝馬町駅のまわりに広がる熱田は、ビル街の名古屋とは時間の流れが違う。中心にあるのは、三種の神器のひとつ草薙神剣を祀る熱田神宮の深い杜。そしてその外側に、東海地方最大の前方後円墳、池泉回遊式の庭園、旧東海道の七里の渡し跡が、半径1km強の徒歩圏にぐるりと収まっている。古代から近世までの名古屋が、歩いて行き来できる距離に折り重なっている街だ。このコースは、その地層を一日で縦に降りていく順番で組んだ。まず杜の静けさに身を置き、神剣の宝物に古代の信仰を見て、そこから古墳・庭園の緑をたどり、最後は堀川沿いの水辺で旅を解く。屋外を歩く区間が長いので、足元は歩き慣れた靴で。各施設の拝観時間や休館日、料金は変わることがあるので、出かける前に公式サイトでひと目だけ確かめておくと安心して回れる。

副題

草薙神剣を祀る熱田の杜を起点に、剣の宝庫・断夫山古墳・白鳥庭園を経て旧東海道の渡し場跡へ。名古屋南部の信仰と水辺を一筆書きで結ぶ午前発・夕方着の参詣コース。

編集

マチノワ編集部

草薙神剣を祀る熱田の杜を起点に、剣の宝庫・断夫山古墳・白鳥庭園を経て旧東海道の渡し場跡へ。名古屋南部の信仰と水辺を一筆書きで結ぶ午前発・夕方着の参詣コース。編集部厳選ATSUTA JINGU厳選4スポット2026年 春号草薙神剣を祀る熱田の杜を起点に、剣の宝庫・断夫山古墳・白鳥庭園を経て旧東海道の渡し場跡へ。名古屋南部の信仰と水辺を一筆書きで結ぶ午前発・夕方着の参詣コース。編集部厳選ATSUTA JINGU厳選4スポット2026年 春号
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厳選4

草薙神剣を祀る熱田の杜を起点に、剣の宝庫・断夫山古墳・白鳥庭園を経て旧東海道の渡し場跡へ。名古屋南部の信仰と水辺を一筆書きで結ぶ午前発・夕方着の参詣コース。

順位ではなく、編集部が選んだ4軒の名店を順にご紹介します。名古屋駅から南へ電車でわずか十数分。名鉄神宮前駅や地下鉄伝馬町駅のまわりに広がる熱田は、ビル街の名古屋とは時間の流れが違う。中心にあるのは、三種の神器のひとつ草薙神剣を祀る熱田神宮の深い杜。そしてその外側に、東海地方最大の前方後円墳、池泉回遊式の庭園、旧東海道の七里の渡し跡が、半径1km強の徒歩圏にぐるりと収まっている。古代から近世までの名古屋が、歩いて行き来できる距離に折り重なっている街だ。このコースは、その地層を一日で縦に降りていく順番で組んだ。まず杜の静けさに身を置き、神剣の宝物に古代の信仰を見て、そこから古墳・庭園の緑をたどり、最後は堀川沿いの水辺で旅を解く。屋外を歩く区間が長いので、足元は歩き慣れた靴で。各施設の拝観時間や休館日、料金は変わることがあるので、出かける前に公式サイトでひと目だけ確かめておくと安心して回れる。

SPOT 01午前に参拝。本宮から大楠・こころの小径まで杜を歩く
神社 · 名古屋市熱田区・神宮

熱田神宮

三種の神器のひとつ草薙神剣を御霊代として祀り、伊勢の神宮に次ぐお宮として古来あつく崇敬されてきた、熱田の街の核となる神社。鬱蒼とした杜に包まれた本宮へ向かう参道沿いには、樹齢千年とも伝わる大楠や、桶狭間の戦いに勝った織田信長が奉納したと伝わる信長塀が残り、名古屋の古い歴史を足元から感じられる。本宮左手から延びる「こころの小径」は、二〇一二年まで立ち入りが禁じられていた神聖な区域で、現在も入場時間が限られ撮影・飲食は不可。境内は二十四時間開いているが、お守りの授与やこころの小径には時間帯があるため、訪問前に公式サイトで確認を。

最寄り駅名鉄神宮前駅 徒歩約3分/地下鉄伝馬町駅 徒歩約5分
拝観料境内参拝は無料
雨の日△ 参道は屋外。傘が必要
おすすめ時間午前(こころの小径は9〜16時)
名鉄神宮前駅 徒歩約3分
SPOT 02参拝後に入る。神剣にまつわる宝物と刀剣を間近で見る
博物館 · 名古屋市熱田区・神宮

熱田神宮宝物館/剣の宝庫 草薙館

本宮への参道脇にある、熱田神宮ゆかりの宝物を収める施設。宝物館には皇室や将軍家、藩主らから奉納された刀剣・古文書・絵画など約六千点が収蔵され、国宝や重要文化財も含まれる。隣接する「剣の宝庫 草薙館」は、神剣を祀る社にふさわしく刀剣に特化した展示館で、実物の日本刀を間近に見られるほか、伝説の太刀を当時の長さ・重さで再現した模造刀を実際に持ち上げ、その重みを体感できるコーナーがあるのが特徴。屋内なので雨天や夏の暑さの避難先にもなる。拝観料・休館日(毎月最終水曜とその翌日など)は変更されることがあるため、公式サイトでの確認を。

最寄り駅地下鉄熱田神宮伝馬町駅・熱田神宮西駅 徒歩約7分
拝観料宝物館・草薙館とも大人500円ほか(変動あり)
雨の日◎ 屋内展示で天候不問
営業9:00〜16:30(入館16:10/最終水曜とその翌日休ほか)
地下鉄熱田神宮伝馬町駅 徒歩約7分
SPOT 03昼に立ち寄る。東海地方最大の前方後円墳の墳丘を仰ぐ
古墳 · 名古屋市熱田区・旗屋

断夫山古墳

熱田神宮の南、熱田神宮公園の一角にこんもりと横たわる、全長約一五一メートルの前方後円墳。東海地方では最大級の規模を誇り、国の史跡に指定されている。六世紀ごろの築造とされ、この地方に大きな勢力を持った首長の墓と考えられている。墳丘は木立に覆われ、外周をぐるりと歩きながら前方部と後円部のふくらみを目で追えるのが、図面ではわからないこの古墳ならではの体験だ。公園として無料で開放され、神宮の参拝と庭園散策のあいだに古代の名古屋へ立ち寄れる。墳丘内部への立ち入りには別途許可が必要なため、通常は外周からの見学となる。

最寄り駅地下鉄西高蔵駅 徒歩約6分/熱田神宮西駅 徒歩約8分
料金無料(公園内)
雨の日✕ 屋外の墳丘めぐりが中心
用途古代史の散策・写真
地下鉄熱田神宮西駅 徒歩約8分
SPOT 04午後に歩く。池泉回遊式の庭で水と緑の景色を楽しむ
日本庭園 · 名古屋市熱田区・熱田西町

白鳥庭園

中部地方の地形を象徴的に写した造りで知られる、名古屋市内では規模の大きい池泉回遊式の日本庭園。木曽の山あいから伊勢湾へ注ぐ水の流れを庭全体で表現し、御嶽山に見立てた築山から流れ落ちる水が池へ至るまでを、歩きながらたどれるよう設計されているのがこの庭ならではの趣向だ。茶室や数寄屋造りの建物が点在し、四季折々に花や紅葉が水面に映る。古墳・神宮の歴史散策のあいだに、緑と水音に包まれてひと息つくのにちょうどよい。月曜休園が基本で、入園は閉園の三十分前まで。開園時間・入園料は変更されることがあるため、訪問前に公式サイトで確認を。

最寄り駅地下鉄熱田神宮西駅 徒歩約10分
入園料大人300円ほか(変動あり)
雨の日○ 雨景色も趣。足元に注意
営業9:00〜17:00(入園16:30/月曜休が基本)
地下鉄熱田神宮西駅 徒歩約10分
編集部のひとこと
草薙神剣の杜から旧東海道の渡し場跡まで。名古屋南部の古代と近世を、徒歩でひとつなぎにする半日の参詣コース。
マチノワ編集部
編集後記

最後に、選び方

朝10時、名鉄神宮前駅に降りたら、まずは熱田神宮の本宮へ。大楠の太い幹を見上げ、こころの小径を抜けて杜の冷気を浴びる(10:00〜11:30)。次は境内東隣、剣の宝庫 草薙館をはじめとする宝物館へ入り、神剣にまつわる宝物と刀剣を間近で受け止める(11:30〜12:30)。南門から街へ出て断夫山古墳へ向かい、東海地方最大の前方後円墳の墳丘を仰ぐと、信仰の対象が古代の権力へと姿を変える(13:00〜13:40)。すぐ隣の白鳥庭園では池泉回遊式の庭をゆっくり一周し、水音と緑で午後の足を休める(13:50〜14:50)。そして最後は旧東海道の七里の渡し跡、宮の渡し公園へ。常夜灯の立つ水辺に夕方の光が落ちるころ、半日の道のりがちょうど解けていく(15:10〜15:30)。杜の静けさ、古墳の土、庭の水、堀川の風と、手触りの違う名古屋を一本の線でたどれるのがこのコースの面白さだ。屋根のない区間が続くので、夏は日差しと水分、冬は冷えへの備えを忘れずに。雨なら屋外を短めにして、宝物館・草薙館の屋内展示に時間を寄せると一日がうまく回る。なお拝観時間・休館日・料金は折々で見直されるため、当日の最終情報は各施設の公式案内でおさえておきたい。

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