小樽運河
全長約1,140mの小樽運河は、大正期に港の荷役のため海を埋め立てて造られた運河で、対岸に石造倉庫群が並ぶ景観がそのまま残る。なかでも浅草橋街園からの眺めは、緩くカーブする水面と倉庫が一枚に収まる定番の構図で、記念撮影はここから始めたい。散策路には63基のガス灯が並び、夕暮れから夜にかけて灯がともると、昼の港町とはまた違う表情になる。冬季には運河沿いをブルーに照らす「青の運河」のライトアップが行われ、点灯期間や時間は年により変わるため、訪問前に小樽観光協会の公式情報で確認を。
小樽の面白さは、明治大正の倉庫や銀行がそのまま店や美術館になって、徒歩圏にぎゅっと残っているところにある。だから二人で歩くなら、あちこち散らすより運河から街の奥へ一筋に下っていくのがいい。このコースは小樽駅に近い運河側を起点に、硝子とランプ、オルゴールへと景色が移り変わる流れを大事に組んだ。前半は屋外の運河と建築でゆったり、後半は堺町通りの賑わいと屋内の灯りで温まる、緩急のついた半日だ。食べ歩きの店は夕方に閉まるところも多いので、土産や軽食は明るいうちに。拝観料や各館の営業時間は折に触れて見直されるため、出かける前に施設の公式情報へ目を通しておくと安心できる。
小樽運河から芸術村、堺町通り、北一硝子三号館、メルヘン交差点の小樽オルゴール堂本館まで。石造倉庫とガス灯の港町を、運河側から南へ一本道で下る。
マチノワ編集部
順位ではなく、編集部が選んだ5軒の名店を順にご紹介します。小樽の面白さは、明治大正の倉庫や銀行がそのまま店や美術館になって、徒歩圏にぎゅっと残っているところにある。だから二人で歩くなら、あちこち散らすより運河から街の奥へ一筋に下っていくのがいい。このコースは小樽駅に近い運河側を起点に、硝子とランプ、オルゴールへと景色が移り変わる流れを大事に組んだ。前半は屋外の運河と建築でゆったり、後半は堺町通りの賑わいと屋内の灯りで温まる、緩急のついた半日だ。食べ歩きの店は夕方に閉まるところも多いので、土産や軽食は明るいうちに。拝観料や各館の営業時間は折に触れて見直されるため、出かける前に施設の公式情報へ目を通しておくと安心できる。
全長約1,140mの小樽運河は、大正期に港の荷役のため海を埋め立てて造られた運河で、対岸に石造倉庫群が並ぶ景観がそのまま残る。なかでも浅草橋街園からの眺めは、緩くカーブする水面と倉庫が一枚に収まる定番の構図で、記念撮影はここから始めたい。散策路には63基のガス灯が並び、夕暮れから夜にかけて灯がともると、昼の港町とはまた違う表情になる。冬季には運河沿いをブルーに照らす「青の運河」のライトアップが行われ、点灯期間や時間は年により変わるため、訪問前に小樽観光協会の公式情報で確認を。
小樽芸術村は、色内1丁目に残る歴史的建造物を活用した5館からなる美術館群で、運河と堺町通りの中間に位置し、運河沿いそのものではなく色内大通り側に建つ。ステンドグラス美術館・旧三井銀行小樽支店・似鳥美術館・西洋美術館・浮世絵美術館で構成される。ステンドグラス美術館は旧高橋倉庫などを転用し、19世紀末から20世紀初頭にイギリスの教会を飾っていたステンドグラスを展示しており、薄暗い倉庫空間に色硝子が浮かぶ。隣接する旧三井銀行小樽支店では、当時の金庫室や格天井を残した銀行建築そのものを見学できる。単館券と5館共通券があり、目的に合わせて選べる。営業時間は季節で変わる(おおむね5〜10月は9:30〜17:00、11〜4月は10:00〜17:00)ため、料金や休館日とあわせて公式サイトでの確認を。
堺町通り商店街は、運河側からメルヘン交差点へ向かって約900m続くメインストリートで、明治から昭和初期の石造りの商家や倉庫を生かした店が軒を連ねる。硝子細工やオルゴール、菓子の店が並び、ソフトクリームや海鮮など食べ歩きの選択肢も多いため、2人で店をのぞきながら歩くだけで時間が過ぎる。歴史的建造物をそのまま使った外観が連続するので、通り全体が小樽らしい撮影スポットになる。通りは南北に長く、南端のメルヘン交差点側はJR南小樽駅、北端の運河寄りはJR小樽駅が近い。各店の営業はおおむね日中が中心で、夕方には閉まり始める店もある。土産や食べ歩きは明るい時間に済ませておくと、後半の動線に余裕が出る。営業時間は店ごとに異なるため、目当ての店は公式情報で確認しておきたい。
北一硝子三号館は、1891年築の石造倉庫を生かした硝子店で、館内の「北一ホール」が休憩スポットになる。ホールでは毎朝手作業で火を入れる167個の石油ランプだけが空間を照らし、薄暗い倉庫の中にランプの灯が揺れる独特の雰囲気の中でお茶や軽食がとれる。硝子製品の販売エリアも併設され、買い物と休憩を一か所でまとめられるのがデート向きだ。堺町通りを歩いてきた後半、ちょうど足が疲れてくる時間帯に立ち寄ると、暗がりのランプに切り替わって気分も変わる。営業時間やラストオーダーは変わることがあるため、公式サイトで確認を。
小樽オルゴール堂本館は、堺町通りの南端・メルヘン交差点に建つオルゴール専門店で、建物は1912年に米穀商の本社屋として建てられた木骨レンガ造を転用した小樽市指定の歴史的建造物だ。総ケヤキ造りの高い吹き抜けのホールに、数多くのオルゴールが並び、購入もできる。店頭には高さ約5.5mの蒸気時計が据えられ、一定時間ごとに蒸気を噴いてメロディを奏でるため、写真スポットとしても多くの人が足を止める。運河から堺町通りを下ってきたコースの終点にあたり、メルヘン交差点まで来れば一本道の街歩きがちょうど完結する。蒸気時計の前で記念撮影をして解散にしたい。
運河の倉庫街から硝子、ランプ、オルゴールへ。景色が移ろう順に小樽を南へ下る、昼下がりから夕暮れまでの半日デート。マチノワ編集部
昼下がり、JR小樽駅から運河側へ下りて、まずは小樽運河の浅草橋街園で石造倉庫を背に一枚。水面に映る倉庫の輪郭を眺めながら運河沿いを少し歩いたら、すぐ近くの小樽芸術村へ。ステンドグラスの光と旧三井銀行小樽支店の重厚な建築を屋内でゆっくり味わう。外へ出たら堺町通り商店街を南へ。食べ歩きをつまみつつ、閉まるのが早い店もあるので土産はこのあたりで先に確保しておきたい。歩き疲れてきたところで北一硝子 三号館の北一ホールへ入り、無数のランプの灯りに包まれて一息。体が温まったら、終点はメルヘン交差点。蒸気時計の前を通って小樽オルゴール堂 本館でオルゴールの音に耳を澄ませば、ちょうど日が傾く頃になる。運河側からメルヘン交差点まで道がほぼ一本なので迷う心配が少なく、港の倉庫、硝子、ランプ、オルゴールと表情の違う見どころが短い距離で次々に現れるのがこの順番の良さ。冬場は日が落ちるのが早く路面も凍るから、滑りにくい靴と防寒はしっかりと。雪や雨なら芸術村や北一ホール、オルゴール堂といった屋内を厚めに、運河の散策は短めにすれば二人とも快適に過ごせる。なお拝観料やライトアップの時期は変わることがあるので、最終的な金額や時間は当日までに公式で押さえておきたい。