マチノワ · 2026年 春号
HK-01·2026-06-13·約7分
SAPPORO ODORI WALK

札幌の中心を歩く朝さんぽ。
二条市場の湯気からテレビ塔の眺めへ

朝の創成川沿いは、空気がまだ冷たく澄んでいる。二条市場の路地に入ると、湯気と威勢のいい声、氷の上で光る魚介の匂いがいっぺんに押し寄せてきて、ここで一日が始まるのだと体が分かる。札幌の都心は碁盤の目に整っていて、歩くほどに角ごとの景色が切り替わっていく。市場の活気から大通公園の緑、明治のレンガ、そして塔の上の眺めへ——性格のちがう表情が徒歩圏に折り重なっているのが、この街の中心を歩く面白さだ。海鮮丼の一杯から始めて、足の向くまま西へ、そして空へと上がっていく。市場の店じまいは早く、料金や開いている時間もその日その日で動くから、出かける前に各施設の公式で軽くたしかめておくと安心して歩ける。

副題

二条市場で朝食をとり、大通公園の緑をたどって時計台と赤れんが庁舎をめぐり、最後にさっぽろテレビ塔へ。碁盤の目の中心を、足の向くまま歩いた半日の記録。

編集

マチノワ編集部

二条市場で朝食をとり、大通公園の緑をたどって時計台と赤れんが庁舎をめぐり、最後にさっぽろテレビ塔へ。碁盤の目の中心を、足の向くまま歩いた半日の記録。編集部厳選SAPPORO ODORI WALK厳選5スポット2026年 春号二条市場で朝食をとり、大通公園の緑をたどって時計台と赤れんが庁舎をめぐり、最後にさっぽろテレビ塔へ。碁盤の目の中心を、足の向くまま歩いた半日の記録。編集部厳選SAPPORO ODORI WALK厳選5スポット2026年 春号
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厳選5

二条市場で朝食をとり、大通公園の緑をたどって時計台と赤れんが庁舎をめぐり、最後にさっぽろテレビ塔へ。碁盤の目の中心を、足の向くまま歩いた半日の記録。

順位ではなく、編集部が選んだ5スポットを順にご紹介します。朝の創成川沿いは、空気がまだ冷たく澄んでいる。二条市場の路地に入ると、湯気と威勢のいい声、氷の上で光る魚介の匂いがいっぺんに押し寄せてきて、ここで一日が始まるのだと体が分かる。札幌の都心は碁盤の目に整っていて、歩くほどに角ごとの景色が切り替わっていく。市場の活気から大通公園の緑、明治のレンガ、そして塔の上の眺めへ——性格のちがう表情が徒歩圏に折り重なっているのが、この街の中心を歩く面白さだ。海鮮丼の一杯から始めて、足の向くまま西へ、そして空へと上がっていく。市場の店じまいは早く、料金や開いている時間もその日その日で動くから、出かける前に各施設の公式で軽くたしかめておくと安心して歩ける。

SPOT01
市場 · 札幌市中央区・南三条東

二条市場

創成川のすぐ東に並ぶ二条市場は、鮮魚店や乾物店に混じって海鮮丼を出す食堂が軒を連ねる、札幌都心で朝食から動き出せる数少ない場所だ。カニ・ウニ・イクラを盛った丼は1,000円台の手頃なものから豪華なものまで幅があり、丼の店は朝8時前から開く一方で昼過ぎには閉める店も多い。だからこのコースでは、まだ街が動き出す前の時間に市場へ入り、北の海の幸で胃を満たしてから歩き始める順番にしている。場内は通路が狭く活気があるので、混む前の早い時間が落ち着いて選べる。最寄りは地下鉄東西線バスセンター前駅で徒歩約3分、大通駅からも徒歩約7分の徒歩圏だ。価格や営業時間は店ごとに異なり変動もあるため、訪問前に各店や市場の情報で確認を。

最寄り駅地下鉄バスセンター前駅 徒歩約3分/大通駅 徒歩約7分
営業おおむね7:00〜17:00(店舗で異なる)
雨の日○ アーケード・店内中心
おすすめ時間朝(開店〜午前)
SPOT02
公園・緑地 · 札幌市中央区・大通西

大通公園

札幌の都心を東西に約1.5kmにわたって貫く大通公園は、碁盤の目状の市街を南北に分ける緑の帯で、この散歩コースの背骨にあたる。芝生と花壇、噴水、ベンチが連なり、園内にはブロンズ彫刻や記念碑も点在していて、歩くだけで季節の移ろいや街の歴史に触れられる。夏はとうきびワゴン、冬は雪まつりやイルミネーションの会場になるなど、時期ごとに表情が大きく変わるのも、この緑地帯ならではの面白さだ。市場から創成川を渡ってそのまま西へ入れる動線なので、朝食後の腹ごなしを兼ねて遊歩道を歩くのにちょうどよい。屋外のため、天候と季節に合わせた服装で楽しみたい。

最寄り駅地下鉄大通駅 徒歩約1分/西11丁目駅すぐ
料金無料(自由散策)
雨の日△ 屋外の遊歩道
おすすめ時間午前〜日中
SPOT03
歴史的建造物 · 札幌市中央区・北一条西

札幌市時計台

正式には旧札幌農学校演武場と呼ばれるこの建物は、北海道大学の前身・札幌農学校の演武場として明治期に建てられた、国指定重要文化財だ。白い下見板張りの外観と屋根上の時計塔が、周囲のビル街のなかでひときわ目を引く。館内は1階・2階が公開され、時計塔の機械の仕組みや開拓期の札幌の歩みを伝える展示が並ぶので、外から眺めるだけでなく中に入って成り立ちを知ると印象が深まる。大通公園からも赤れんが庁舎からも近い位置にあり、緑地帯の散策と歴史建築見学を無理なくつなげられる。閉館は17:10ごろで最終入館はその手前のため、午前から昼にかけて立ち寄っておきたい。観覧料や開館時間は変わることがあるため、訪問前に公式情報で確認を。

最寄り駅地下鉄大通駅 徒歩約5分(市役所側出口)
料金観覧料 大人200円(変動あり)
雨の日◎ 屋内見学中心
おすすめ時間午前〜昼
SPOT04
歴史的建造物 · 札幌市中央区・北三条西

北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)

「赤れんが庁舎」の愛称で親しまれるこのアメリカ風ネオ・バロック様式の建物は、約5年に及ぶ大規模改修を経て2025年7月にリニューアル公開された、札幌都心を代表する歴史建築だ。約250万個ともいわれるレンガを積んだ重厚な外観に加え、館内は地域情報やショップ・カフェのフロア、北海道の歴史文化を伝える展示フロアなどに生まれ変わった。中央の八角塔の内部見学が有料オプションとして公開された点も、改修後ならではの見どころだ。手入れされた前庭の池に建物が映る景色は、このコースで絵になる眺めのひとつ。入館料や八角塔の公開時間は変更され得るため、訪問前に公式サイトで確認を。

最寄り駅JR札幌駅 徒歩約8分/地下鉄大通駅 徒歩約8分
料金入館 一般300円ほか(八角塔は別途・変動あり)
雨の日○ 館内展示中心
おすすめ時間昼前後
SPOT05
展望台 · 札幌市中央区・大通西

さっぽろテレビ塔

大通公園の東端に立つさっぽろテレビ塔は、地上約90mの展望台から、西へ一直線に伸びる緑地帯と碁盤の目の市街を一望できる、このエリアの締めくくりにふさわしいランドマークだ。展望台からは大通公園の全景が真下に広がり、これまで歩いてきた道筋を上から振り返れるのがこのスポットならではの楽しみ方になる。晴れた日には遠く山並みまで見渡せ、日没後は街の灯りが碁盤の目に沿って広がる夜景も楽しめる。展望台の最新の料金や営業時間、イベントによる変更は公式サイトで確認しておきたい。コースの最後にここへ登れば、歩いた一日を眺めとともに締めくくれる。

最寄り駅地下鉄大通駅 徒歩約5分
料金展望台 大人1,200円(変動あり)
雨の日○ 展望は屋内
おすすめ時間昼〜夕方・夜景
編集部のひとこと
朝の海鮮丼で温まった体のまま、緑の遊歩道を西へ。レンガの重みに少し背筋が伸びて、最後は塔の上で札幌をひと目に収める。歩いてつないだ、半日の中心。
マチノワ編集部
編集後記

最後に、歩き方

二条市場でほかほかの海鮮丼をかき込み、丼の温もりが残るうちに創成川を渡る。大通公園に入ると視界がふっと開けて、噴水の音とブロンズ像を横目に、緑の遊歩道をただ西へ西へと歩いた。日差しが心地よくて、つい足が止まる。公園を抜けて札幌市時計台へ。演武場のなかは思いのほか静かで、開拓期の札幌が板張りの床から立ちのぼってくるようだった。そこから北へ少し進むと、木立の奥に赤れんが庁舎が現れる。前庭でレンガの館を見上げ、展示をたどって北海道の歩んだ時間に触れると、市場の賑わいとはまた別の、どっしりした手応えが残った。最後は大通公園の東端へ引き返し、さっぽろテレビ塔に登る。さっきまで歩いていた緑の帯がまっすぐ西へ伸び、碁盤の目の街並みが足もとに広がっていて、自分の半日の道のりがそのまま地図になって見えた。市場の湯気から塔の上の眺めまで、ほとんど平坦な道を一筆書きにたどっただけなのに、ずいぶん遠くまで来た気がする。屋外を歩く区間が長いぶん、冬の凍った路面や寒さには一枚多めの上着で備えたい。雨や雪の日は遊歩道を短めに切り上げ、屋内の時計台と赤れんが庁舎、テレビ塔の展望を軸に、地下街を伝って歩けばいい。開いている時間や入館の条件は変わることもあるので、念のため公式で最新をのぞいてから出かけるのをおすすめしたい。

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